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2010年10月26日火曜日

ZOOM IN THE BRAND NEW STAGE

Apple社より、新型のMac Book AirとOSXの新バージョンが発表されて賑わっている。(断っておくが今回あまり直接的なバンドの話題は書く気が無い)
「Back To The Mac.」 iPhoneやiPadで培ったノウハウを次はMacに還元すると言う事。
それはコンピューターをより簡単に使い安くと言う考え方、つまりシンプル・イズ・ベストの信念の元に設計されているに違いない。

オレはスティーブ・ジョブズの信奉者であるし、使いにくいインターフェイスのアプリケーションなんて制作者側のセンスが無いだけだと思っているので、今回のバージョン・アップに興奮しているユーザーの一人であるのだが。

シンプルのキーワードでもう一つ注目している会社がある。
音響機器メーカーのZOOMだ。

ZOOMと言えばギターのマルチ・エフェクターや安価なMTRを思い浮かべる人も多いと思う。(デキに関してはあまり言わない事にするが、オレだって一時期ここのMTRを使っていた一人だ)

ZOOMに関して最初に関心したのはハンディ・レコーダーのH2だ。
ギターのSIN-ICHIが購入し、実際にスタジオで使ってみてその音のクリアさに驚いた。
そして、本格的に注目しだしたのはそのハンディ・レコーダーのサウンドに、ムービー録画機能を搭載したQ3が発売された時だ。

ライブ録音でも音割れをしないH2の高音質に、さらにビデオカメラとしての機能を追加し、2万円台と言うムービー・レコーダーとしても安価なQ3の離れ業に
「これが欲しかったんだ!」と思わず言ってしまったミュージシャンも居るはずだと思っている。
そして同商品のもう一つの素晴らしさは、説明書を全く読まなくても使えてしまうシンプルで直感的な操作性だった。




近日発売されると言うQ3の後継機であるQ3HDは、ほぼ唯一の弱点であった画質(贅沢を言えば光学ズームとか手ぶれ補正とかも欲しいが、それは別の問題だ)を一気にフルHDまで上げ、高音質かつ高画質を実現している。
つまり一般的なTVでの再生にも耐えうるスペックを搭載した機械へと生まれ変わったのだ。

PCがこれだけ一般的に普及しインターネットもブロードバンドが当たり前となり、映像表現もより身近で重要な物となった時代に、この商品は無視出来ない物だと真剣に思う。
単純にライブ映像や練習風景、あるいはオフショット映像をインターネット上にアップロードする事が可能だし、少し手を加えればプロモーション・ビデオ等も作成する事が出来る。
また、画質が向上した事によって撮影・編集した映像をDVDに焼いて配布(若しくは販売)する事だって、これまでより簡単かつ安価で出来る様になった訳だ。

例えば、5バンドによるライブイベントを行ったとして、各バンドがこれを1台ずつ所有していたとしたら、協力し合って5カメで撮影してしかるべき編集をすれば、その1回のイベントをハイ・クオリティの映像作品として残す事が出来るし、パッケージングしてDVDとして販売する事も可能だと思う。(販路に関しても今後さらに様々な選択肢が増えて行くものと期待している)

複数台のカメラを使う事を考えれば、USTREAMやニコニコ生放送などのLIVE配信が市民権を得ようとしている時代だ。より臨場感を得る為に今後はワイヤレスのカメラをWEBカメラとして使い、リアルタイムで手元でスイッチングをする様なデバイスが出て来るかも知れない(いや、出るべきだ)

テクノロジーが進化する事によって現状複雑な事がどんどんシンプルになって行く。
それは、より個人のセンスが問われる時代と言い換える事が出来るかも知れない。
その時代と向き合う力を養いながら、その時代を楽しむ。
それが今後のテーマなのかも知れないとオレは思うのだ。

KAZZ